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2019年09月04日

晩夏の味覚を求めて

まだまだ暑い日が続いていますが、夏の終わりにあたる「晩夏」の頃は、なすやとうもろこし、トマトなどの夏野菜に加え、秋に旬を迎える魚がそろそろ出始めるシーズンでもあります。両方の季節の味覚が味わえる、お得な時期といってもいいかもしれません。

そこで今回は、晩夏の味覚を家族揃って満喫できるスポットを探してみました。 川魚としては、脂の乗り切った鮎。フルーツは、梨やぶどう。さらに秋の味覚の代表格といえるさんまのお祭りも、9月初旬からスタートします。

ぜひお腹を空かせて、この時期ならではの味を楽しんでくださいね。
まず最初の味覚は、鮎です。鮎は季節によって、その味わいが微妙に変わります。お盆過ぎから秋にかけては"落ち鮎"。"落ち"と名がつくと少々ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、そうではありません。

鮎はお盆を過ぎたあたりから、出産に備えて川を下り始めます。下るゆえに"落ち"というわけですね。ふっくらとしたお腹に卵を持っている鮎のことでもあり、塩焼きはもちろん、煮物などにしても美味しくいただけるとあって人気です。

そんな鮎の味覚を関東で楽しめるスポットといえば、那須岳から栃木県、茨城県を経て太平洋にそそがれる那珂川(なかがわ)です。鮎の生育には、水がきれいであることが不可欠。那珂川は"関東の四万十川"と呼ばれるほどの清流で、漁業協同組合が毎年稚鮎を放流しているため、鮎の漁獲量は日本一です。6月が始まる頃になると解禁され、多くの釣り人で賑わいます。

晩夏になると賑わいをみせるのが、栃木県大田原市にある「黒部観光やな」。「やな」とは、川を下る鮎を捉える仕掛けのことです。鮎を放流した池は無料で開放され、連日にぎわいをみせています。

ここで味わえるのは、まず「ろばた焼き定食」。炉端で自分で鮎を焼いて食べることができます。さらに、「釜めし」も人気。注文が入ってから炊き上げるため少々時間がかかりますが、晩夏の味覚がギュッと詰まった逸品です。

また、茨城県の常陸大宮市にある清流公園では、毎年8月下旬に「あゆの里まつり」が開催されます。2019年の開催日は8月24日(土)です。水と緑とふれあいをテーマにしたこのお祭りの目玉は、「あゆのつかみどり大会」。久慈川にいけすを作り、約4千匹もの鮎を放流。毎年、お子さんはもちろん大人も童心に返って賑やかにつかみどりが行われます。

夕方から夜にかけては、毎年大人気のバーベキュー大会を実施。さらに19時半からは花火大会が行われます。夏の思い出づくりのフィナーレを飾るにふさわしい一日を、ご家族揃って過ごしてみてはいかがでしょう。
■黒部観光やな
 ホームページ:http://www.kurobane-kankouyana.com
■あゆの里まつり(常陸大宮市)
群馬県高崎市の榛名(はるな)地域は、上毛三山のひとつである榛名山や、その火山活動によって生まれた榛名湖が観光スポットとして人気の地域です。

その一方で盛んなのが、気候と風土を活かしたフルーツの栽培。梨や桃、プラムは県内随一の果樹園面積を誇り、シーズンになると国道406号沿いはフルーツの直売所やフルーツ狩りができる農園が賑わい、「榛名フルーツ街道」と呼ばれます。

春菜地域の梨のシーズンは、8月中旬から11月下旬にかけて。明治元年に栽培がスタートし、今では幸水、豊水、二十世紀などの品種が栽培されています。シーズンが長めなのは、新高、あたご、新雪などの晩生種を栽培しているため。これらは「冬将軍伝説」の商標登録で、贈答品としても人気です。フルーツ街道沿いにはたくさんの梨狩り農園がありますよ。

なお毎年8月の第4日曜日には、「はるなの梨まつり」を、榛名湖に面した榛名ロッジ前野外特設ステージにて開催。梨の無料配布のほか、皮むき大会や重さ当てコンテストなど、梨を使ったユニークなイベントやビンゴ大会など、ご家族で楽しめる企画が盛りだくさんとなっています。榛名湖観光を楽しみつつ、ぜひ足を運んでみてください。

甘酸っぱさが魅力のプラムのシーズンは、7月下旬から9月中旬にかけて。戦後まもないころに苗木が導入され、気候との相性の良さや研究開発によって栽培面積を広げていきました。品種は、ソルダム、貴陽、太陽、サンタローザなどです。

また、例年8月下旬までは、桃狩りを楽しめる農園も榛名フルーツ街道沿いにあります。品種は白鳳、山根白桃などです。

フルーツ以外にも旬の味覚を満喫したい方は、9月過ぎてからの観光もおすすめ。榛名湖の名物といえるワカサギ釣りが9月から解禁になるためです。釣りを楽しみつつ、榛名湖周辺の飲食店ではワカサギのフライなども出回ります。こちらの味覚もぜひ、お楽しみください。
■榛名フルーツエリア
秋の訪れを一足お先に感じたい方におすすめしたいのは、9月に入って都内各所で開催される予定のさんま祭りです。さんまは近年、温暖化等の理由もあって不漁が続いていますが、今年はどうなるか、8月下旬の初水揚げを皆が心待ちにしている状況です。

東北で水揚げされたさんまを輸送して繰り広げられる都内のさんま祭り。その先陣を切るのが「目黒のさんま祭り」です。舞台となる目黒駅前商店街が、毎年3万人もの人出でにぎわうこの祭り、2019年の開催日は9月8日(日)です。

さんまは、岩手県宮古市から約7千匹を輸送。さらに、徳島県神山町からスダチが1万個、栃木県那須塩原市から大根500本が届きます。さんまを焼き上げるのは、和歌山県みなべ町の備長炭。それぞれのご当地自慢の品々によって生まれる焼きさんまが、東京にいながらにして味わえるのはなんとも贅沢ですよね。さんまは無料で振る舞われますが、なにせ人気のイベントゆえに早朝から列ができるほど。早めのお出かけと、行列に並ぶ際の熱中症対策をおすすめします。

古典落語「目黒のさんま」にあやかった「目黒のさんま寄席」が行われるのも、この祭りの特長のひとつ。落語や漫才、コントなど先着順(入れ替え制)で楽しめます。また、ふるさと物産展やワゴンセールなどのイベントも随時行われていますので、存分に楽しんでくださいね。

その一週間後となる9月15日(日)も、同じく目黒を舞台にした「目黒のSUNまつり(目黒区民まつり)」が開催されます。

同まつりでも、目黒区の友好都市である気仙沼市から届いたさんまが炭火で焼かれ、大分県産のかぼすを添えて振る舞われます。

模擬店や野外ステージ、さらに地域のホールでは和太鼓の演奏などが行われるほか、会場のひとつである田道小学校の工程では、お子さんが楽しめる企画も目白押しです。

夏の終わりと秋の訪れを感じながら、ジュワッと脂がのった新鮮なさんまに、ぜひ舌鼓を打ってみてください。
■目黒のさんま祭り(しながわ観光協会)
■目黒のSUNまつり(目黒区民まつり)
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