2019年11月20日
11月4日に行われた Adobe のクリエイター向けイベント「Adobe MAX 2019」に合わせて、iPad 版 Photoshop の提供が始まりました。
Adobe Photoshop といえば、知らない人はいないのではないかという程有名な写真編集ソフトウェアですが、それが iPad でも使えるようになるという事で、さっそくインストールしま...せんでした。
App Store を開いてまず気になったのが「App 内課金」の文字です。
「何が?」と思い、ドキュメントを読んでみると、
ああ、成程。使い続けるためには料金がかかるのか。で、おいくら?
1,080円(税込)。モバイル アプリとしてはちょっとお高めかな?でも Photoshop としては良心的。(昔は Adobe Photoshop は10万円以上していました)
と思っていましたが、いろいろな記事を読んでみると、"月額 1,080円"だそうです。(App Store の記述だけでは判らなかった)
これは素直に「Adobe Creative Cloud」を利用した方がお得ですね。
という事は、iPad 版 Photoshop はあくまでプロ~ハイ・アマチュア向けの製品で、お手軽に使いたい時は無料の Photoshop Express などを使うという事なのでしょう。
あと、ドキュメントを読んでいて気になった点があります。(本記事の筋からははずれますが)
実際に「予告なく中止」になった国がありました。ある日突然 Photoshop をはじめとする Adobe 製品が使えなくなり、その国のデザイナー・クリエイターは非常に困ったそうです。
このような措置については使用許諾に書いてあるはずですので、しっかり目を通しておく事が大切です。
他のアプリはどうなっているでしょうか。
Fresco
Adobe 製のお絵かきアプリとして話題になった Fresco です。
こちらは無料のままでも使い続けられますし、Adobe CC の利用も可能です。(月額 1,080円)
デスクトップソフトウェアに同じカテゴリーの製品がないのが理由でしょうか。
Premiere Rush
動画の撮影・編集・公開ができるアプリです。
無料のままでも制限付きですが Adobe CC と Adobe Fonts が利用できます。
Illustrator
Adobe MAX 2019 で開発が発表された iPad 版 Illustrator ですが、おそらく Photoshop と同じ料金体系になると思います。
無料アプリとして Illustrator Draw というベクター描画アプリがありますので、気軽に使うならこちらを試してみてはいかがでしょう。
Adobe のモバイルアプリはこれからもプロ向け製品の拡充が進んでいきそうで、これは Apple の iPad への方針と一致している気がします。
ただ、願わくば、無料で手軽で古い iPad でも快適に使えるアプリも残してもらえればと思います。