「インテル、入ってる（Intel Inside）」は長い事「当たり前」でしたが、どうもここ最近ではそうではなくなっているようです。
今回はその辺りのお話です。

AMD が Intel のシェアを上回る

2020 年のデスクトップ PC 向けの CPU のシェアにおいて、AMD が Intel を上回ったとの報道があります。
長年２番手に甘んじてきた AMD にとっては、歴史的快挙でしょう。
単純に比較できるものではありませんが、動作周波数・コア数・スレッド数が近いもので比較すると、AMD の CPU の方が安価なようです。
これにマザーボート（チップセット）の価格を加えると、その差はさらに開きます。
「とりあえず簡単な作業さえできればよいので、安い PC を」といった要求に応えた結果でしょうか。
また、新型コロナウィルス感染症の感染拡大を防止するためにお家時間が長くなった影響で、ゲーミング PC の売れ行きが好調だそうです。
その影響でデスクトップ PC の購入を検討 → AMD の方が安い → 出荷数が増えた
というような「風が吹けば桶屋が儲かる」的現象も起きている気がします。

しかしながら、ノート PC においては、まだまだ Intel の独壇場のようです。（AMD のモバイル向け CPU は評判があまりよくない）
今後両社がどんな方針を打ち出してくるのかに注目です。

ARM アーキテクチャの SoC（System on Chip）

Apple の Mac が ARM ベースの専用チップ「M1」を採用したことは、以前お伝えしました。
さらに Microsoft も ARM ベースの SoC を開発して、サーバーや Surface に採用するようです。
加えてApple の iPhone はいうに及ばず、Android を採用しているスマートフォンも、ほぼ ARM ベースのチップを採用しています。
Nintendo Switch にも採用されているようです。
PC 以外にも視野を広げてみると、ARM のシェアは圧倒的です。

「インテル、入ってる？」と訊いても、「インテル、入ってない」と返ってくる時代になるのでしょうか。