続いては東日本の巳年パワースポットをご紹介しましょう。まずは宮城県岩沼市に鎮座する金蛇水(かなへびすい)神社です。
神社は金蛇沢と呼ばれる深い谷が仙台平野に流れ込む出口に位置しているため、古くから水神信仰の霊場として崇められてきました。水神といえば、龍や蛇。同神社の御祭神は金蛇大神 (水速女命) です。
境内を歩くと、そこかしこに置かれているのが蛇紋石。蛇の紋様が浮かぶ石が、境内の庭や社務所、拝殿などの点在しています。この石をお財布で撫でると金運がアップするとのこと。他にも商売繁盛や厄除開運、海上安全などの御利益を授かれます。
境内には1500株の牡丹をはじめ藤の花やツツジも多く植えられており、5月中旬には「花まつり」が催されます。また、神聖な神社の伏流水を使った蕎麦も味わえるとあって、一年を通じて多くの人々が参拝に訪れています。
続いては、東京都品川区にある蛇窪(へびくぼ)神社。創建は鎌倉時代にまで遡り、現在も"東京の白蛇さま"として地元の方々から親しまれている神社です。
その昔、この地には実物の白蛇が社殿横の洗い場に住んでいたとか。その洗い場がなくなり、蛇は近くの戸越公園の池に移り住んだそうです。しかし蛇は地元の有力者の夢に出現し、「元の場所に返してほしい」と告げます。それを聞いた宮司は池を掘り、弁財天社を建立しました。
境内では白蛇大神と蛇窪龍神が祀られています。蛇と龍の双方が鎮座していることから「巳(み)が龍(たつ)」=「身が立つ」として、立身出世の御利益があるといわれています。さらに金運向上、病気平癒の御利益を授かりに訪れる参拝客も後を絶ちません。
なお現在の戸越公園駅は昭和初期まで「蛇窪駅」で、現在は戸越公園から同神社までを結ぶルートも「白蛇様の戻り道」と呼ばれ人気なのだとか。道中の商店街には白蛇をモチーフにしたお土産もあるので、探しがてら歩いてみるのもおすすめですよ。