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2025年04月20日

休日のぶらり散策に最適 都電でプチ旅!

今年の冬と春先の寒さはけっこう堪えた...という方も多いのでは?

その分、桜や新緑の季節にありがたみを感じる今日この頃です。そこで今月は、家族や友人と気軽に出かけられるプチ旅をご提案。その舞台は、新宿区の早稲田停留場と、荒川区の三ノ輪停留場を結ぶ東京さくらトラム(都電荒川線)沿線です。

ノスタルジックな風景や、新緑が目に眩しい公園、自社仏閣や街の自慢のグルメまで、魅力がギュッと詰まっています。忙しい日常を抜け出して、のんびりガタゴトと都電のプチ旅をお楽しみください。

まずは早稲田停車場から都電に乗り込み、ガタゴトと揺られて面影橋、学習院下と過ぎて3駅目の鬼子母神(きしもじん)前。停車場から新緑が眩しいケヤキ並木を抜けると、都電の中でも屈指の散策スポット、鬼子母神堂にたどり着きます。

「鬼」の字がつくものの、安産や子どもの成長、病気平癒などの御利益がある神様として信仰を集め、古くから庶民の間でも親しまれてきました。境内には国の重要文化財に指定されている荘厳な本殿をはじめ、鬼子母神の石像や鳥居が立ち並ぶ武芳稲荷堂、鬼子母神石像、樹齢700年の大イチョウなど見どころがたくさんあります。

さらにおすすめしたいのが、鬼子母神堂と近隣の大鳥神社の境内で毎月1回開催されている「手創り市」。食器類やアクセサリー、小物、インテリア雑貨など200あまりの展示・販売ブースが並びます。

ハンドメイドの作品ばかりなので「どうやって作ったんですか?」など作家さんとの会話も弾みますよ。公式Webサイトをチェックしてお出かけください。

なお鬼子母神堂から北へまっすぐ歩くと池袋にたどり着きます。散策におすすめしたいのは南池袋エリア。豊島区立南池袋公園は、「都会の真ん中にこんな公園があったとは!」と思わせる、青々とした芝生広場が魅力です。敷き物を持参してゴロンと寝ころぶのもおすすめ。公園内にはオシャレなカフェ「ラシーヌ ファーム トゥー パーク」もあります。

名建築がお好きな方なら、自由学園明日館に足を運んでみましょう。大正10年に創立された自由学園の校舎として、巨匠・フランク・ロイド・ライトの設計により建築されました。

幾何学模様がふんだんに取り入れられた窓枠や桟の意匠や六角形の椅子、教室や食堂、講堂、さらに保存修理工事の際に発見された壁画など、どこを切り取っても見どころばかり。時間や曜日によって館内を自由に見られる見学も行っており、毎月第3金曜日は夜も見学が可能です。ぜひ訪れてみてください。

■鬼子母神
ホームページ:https://www.kishimojin.jp/
■南池袋公園
■自由学園明日館
ホームページ:https://jiyu.jp/
続いてご紹介するのは、庚申塚(こうしんづか)です。明治44年、都電のルーツである路面電車・王子電気軌道が飛鳥山~大塚間で開業した際から利用されている停留場のひとつで、古い歴史があります。

庚申塚という名前の由来は、停留場のすぐそばにある巣鴨猿田彦大神庚申堂に由来します。日本神話にも登場する猿田彦命を祀っており、ちょうど中山道と王子道が交差していた場所でもあるため、ちょっと一服できるお茶屋がたくさんあったそうです。

実は現在も「ちょっと一服」できるナイスなスポットがあります。それが、停留場の目の前にある「甘味処いっぷく亭」。あんみつ、おしるこなど文字通り甘味が充実していますが、名物は「おはぎ」。北海道産の小豆をほうじ茶で煮たりと、初代の考案した製法が今もなお引き継がれています。甘すぎないところも人気で、大きさも昔と同じ!毎日作りたての味が楽しめます。一方、現在の3代目が試行錯誤を重ねて生み出した「焼きそば」ととおはぎのセットという、ちょっと他ではない取り合わせが一番人気なのだそうです。

お腹を満たした後は、旧中山道を南へ。サウナ・お風呂好きの方には、2022年にリニューアルオープンした銭湯「巣鴨湯」がおすすめです。

「ここが銭湯!?」と思えるほど、外観も受付もスタイリッシュ。最も珍しいといえるのは、浴室が畳敷きであること!耐水性に優れた樹脂製ですべりにくく、ご高齢の方でも安心して利用できます。

サウナや湯殿はもちろん、泡風呂や寝風呂、ジェット、電気、内露天風呂なども揃っています。

一服の後の「ひとっ風呂」を浴びたら、旧中山道を南下。すると「ここってもしかして...」と思われるかもしれません。実は旧中山道は"おばあちゃんの原宿"として有名な「巣鴨地蔵通り商店街」でもあるのです。その道に面している、とげぬき地蔵尊・高岩寺にお参りしましょう。お線香を立てる大香炉や、水を掛けて洗ったところが良くなるとされる「洗い観音」などで御利益を授かりましょう。
■甘味処 いっぷく亭
ホームページ:https://ippukutei.owst.jp/
■巣鴨湯
■とげぬき地蔵尊・高岩寺
ホームページ:https://togenuki.jp/
続いては北区王子です。王子といえば落語「王子の狐」や大晦日の夜に催される「狐の行列」など、今なお狐の伝説が残る地。そしてもうひとつが、桜の名所としても知られる飛鳥山公園です。都電の飛鳥山停車場を下りるとすぐ目の前に広がっています。

江戸中期、8代将軍徳川吉宗公が享保の改革の一貫してこの地を整備し、桜を植え、行楽地として庶民に開放したのが同公園のはじまり。

現在は桜のみならず、これからの季節に見頃を迎える約1万5000株のツツジや、約1300下部のアジサイが植えられています。花を眺めながらの散策にもってこいです。

自然だけではありません。歴史と文化に触れられるスポットが園内に点在しています。乗り物好きの方におすすめなのが、飛鳥山モノレール「アスカルゴ」。かたつむりのような小さくかわいいモノレールが、公園入口と山頂までの高低差約18mを2分で結んでいます。料金は無料。車いすやベビーカーにも対応しているので小さなお子さん連れでも安心です。

また、同公園は1万円札の肖像になった渋沢栄一が住んでいた地でもあり、現在は旧渋沢庭園として整備され、一般開放されています。接待・書庫として使われていた大正建築「晩香廬(ばんこうろ)」と「青淵文庫(せいえんぶんこ)」も見ごたえがありますよ。

飛鳥山公園の北に位置する王子稲荷神社にも足を運んでみましょう。関東稲荷総社の格式を持ち、江戸時代より庶民に親しまれてきた神社です。

また、その裏手には「名主(なぬし)の滝公園」が広がっています。こちらは8mのラクさがある男滝をはじめ、女滝、独鈷の滝、湧玉の滝の4つの滝があり、自然がふんだんに取り入れられた回遊式庭園になっています。かつて王子界隈には「王子七滝」と呼ばれる7つがあったそうですが、現在残っているのは同公園の滝のみ。特に男滝はスケールが大きいため、都会にいることを忘れてしまうほど。マイナスイオンをたっぷり浴びるリフレッシュに最適です。

ちなみにお土産は、3代将軍徳川家光公の頃から続く老舗「扇屋」の厚焼き玉子で決まり!もちろん、買って公園で食べるのもおすすめですよ。休日にぶらりと出かけたい都電のプチ旅。気候のいい5月にぜひお楽しみください。
■飛鳥山公園
■王子稲荷神社
■名主の滝公園
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